「遊離脂肪酸」タグアーカイブ

【エステで痩せる?】1kg減らすのに10万円!?エステの不都合な真実

LINEで送る
Pocket

[nopc] [/nopc]

エステでは痩せない

除脂肪メソッド―リバウンド知らずの“脂肪撃退”マニュアル
除脂肪メソッド―リバウンド知らずの“脂肪撃退”マニュアル

エステは美容術であってダイエット術ではない

エステ業界は、「エステに通って痩せよう」と宣伝文句を謳います。
そして世の女性は大金をつぎ込みエステに通います。
しかしエステのみで痩せると謳ってはいません。
もし以下の表現をしていたら薬機法(旧薬事法)違反になる可能性が高くなります。

エステのみで痩せる
体質改善で再度太る心配なし
食事制限を行うことなくエステのみで容易に、著しい痩身が可能
○日で○○キロといった表示
痩せたいところを細くする「部分痩身」

脱毛や脂肪除去は医療行為となり、エステで行うと医師法違反になります。

エステとは、エステティックの略でフランス語、「Esthétique」が由来で全身の美容術を指しリラクゼーションの意味があります。
オイルや美容液を塗り、マッサージでむくみを取ったり、脱毛などで美容の効果はあるでしょうが、単一のエステ施術のみによるダイエットはないのです。

「デトックス」、 汗をかいても毒はでない

エステで、「デトックス」という言葉をよく耳にします。
解毒を意味する「detoxification」から来ています。
エステでは老廃物や毒素を出すことをデトックスと意味することが多いですが医学的にはなんの根拠もありません。
中毒症状などに対する医療行為以外のデトックス製品は無意味と言われています。
ちなみに肌には毒素を排出する機能はなく、汗を出す汗腺では水分、ナトリウムがほとんどです。
岩盤浴で体内から汗を出すと謳っても解毒や老廃物排出とは何ら関係がありません。

汗の主な役割は体温調整です。
毒素を分解排出する機能があるのは肝臓であり、毒素は便や尿からほとんど排出されます。
汗が出ないからといって毒素が溜まって死んでしまうなどという話はありませんが、尿が出ないと尿毒症になり場合によっては命を落としてしまいます。
汗をどんなにかいても毒素排出とは関係なく、美容とも一切関係ありません。

「マッサージでは痩せない」、NHKためしてガッテンでも言及

NHKためしてガッテン科学のワザで確実にやせる。―失敗しない!目からウロコのダイエット術 (主婦と生活生活シリーズ)
NHKためしてガッテン科学のワザで確実にやせる。―失敗しない!目からウロコのダイエット術 (主婦と生活生活シリーズ)
マッサージだけで痩せることができたなら、一生懸命食事制限や運動をする必要がなくなり、もはや人類が肥満に悩まされることはなくなります。
しかし実際には全くそうではありません。

脂肪を揉むことによって分解・排出され痩せることはありません。
マッサージ後にその部分がサイズダウンすることがありますが、その原理は揉むことによって血流が良くなり水分が汗となって排出され一時的にサイズダウンするというわけです。
「一時的」にマッサージ部分の水分が減るだけなのです。
NHKためしてガッテンでもエステなどでの「もみ出しで脂肪は減るのか」という特集があり、水分が減ることで一時的なサイズダウンは確認できたが体脂肪に変化はなく脂肪が減るということはなかったと報告しています。
マッサージで分解することも減ることもありません。
マッサージでサイズダウンするのは水分で、その水分はすぐに元に戻ります。
エステのビフォー&アフターの写真で、こんなにすっきりしましたという写真は単なる水分量の結果で、脂肪がどうこうなったのではありません。
持続性もありません。

また脂肪は移動もしません。
背中の脂肪をバストへ、太ももの脂肪をヒップへなどは不可能です。

脂肪は体にとって重要なエネルギー源です。
飢餓状態が長がった人類は、飽食の時代である昨今でも餓死しないように余分に摂取したエネルギーを脂肪に変え、体内に蓄える機能が高いままなのです。
その機能が今では皮肉なことにさまざまな病気の原因になってしまっているのです。

脂肪は遊離脂肪酸として一定量が血液に漂い、エネルギーとして使われます。
一定量以上の脂肪は中性脂肪となって皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。
20分以上運動しないと脂肪が燃えないというのはこの蓄えられた脂肪が効率よく燃え始める目安の時間で、決して20分運動を行わないと脂肪が燃えないわけではありません。
脂肪は運動して酸素を摂取しエネルギーとして分解されるか、エネルギー欠損状態(アンダーカロリー)にならない限り減ることはありません。
老廃物として体内の排出されることもありません。
生命維持に欠かすことのできない貴重な脂肪が老廃物として流れでてしまったら、もはや生きていくことはできません。

エステで痩せるには結局・・・

エステで食事管理や運動サポートプランがあるところも多く、生活週間のアドバイスやメンタルサポートもあります。
これこそがエステで痩せる本当の仕組みであり、寝っ転がってエステシシャンに任せっきりのエステティック施術のみで痩せるわけでは決してありません。
痩せるためにすることは、実はフィットネスクラブと変わりない、運動と食事療法の2本柱なのです。
あとはサウナに入って汗をかいてスッキリするのか、エステティックでスッキリするのかは好みの問題です。

フィットネスクラブの月謝はおよそ1万円程度、エステは1回1万円程です。
肌などの美容効果を望むならフィットネスクラブではなくエステのほうがいいかもしれません。
しかし寝てマッサージを受けるだけで痩せるというのは幻想です。
エステ業界の広告に躍らされることなく、痩せるとはどういうことなのか理解しましょう。
でなければ健康業界の餌食になり痩せもしないのにお金をむしり取られていくだけです。

痩せる原理は簡単 あとは実行あるのに

Tarzan (ターザン) 2016年 1月14日号 No.686 [雑誌]
Tarzan (ターザン) 2016年 1月14日号 No.686 [雑誌]

タンパク質が多く脂質、糖質の少ない3食と、筋トレや有酸素の運動を行えば誰でも痩せます。
特定のものを抜いたり断食などする必要はなく、正しい食事の管理をし、普段の生活からいかに体を多く動かすかが重要です。
脂肪1kgは7200kcal、7200kcal消費するのに42.195kmのフルマラソンを3回分です。
この脂肪1kgは腹囲1cmと同じです。
お腹周り1cm減らすことがいかに大変か。

この脂肪をマッサージでなくすことはできません。
エステに何十万円もかけるのか、月謝1万円程度でフィットネスクラブに通うかは、目的によって変わります。
ただし痩せることに対してのアプローチは同じです。
どんな高性能器機を使っても、どんな油を塗ってマッサージしても脂肪がなくなることはありません。
もし脂肪に変化が現れる何かを行ったとしたらそれはもはや医療行為であり、エステが行える範疇を超え、違法行為になります。
痩せるか痩せないか効果が曖昧で未確定な施術しかエステでは行えないと言うこともできます。

エステ業界が、「エステだけでは痩せません。痩せるには正しい食事管理と運動が欠かせません」という真実を伝えるとはありません。
いかにエステ施術で効果的に脂肪燃焼を促進できるかというイメージを植え付けるます。
エステだけでは決して痩せないという不都合な真実は、誰もがわかる簡単な理屈にも関わらず多くの人が騙されてしまいます。

参照:えっ、エステの“もみだし”は痩せない?定番ダイエットを医者が斬る
エステティックサービスによる危害の現状と 安全確保のための方策(概要)
参照:日本エステティック振興協議会 エステティック業統一自主基準
参照: エステの NG 広告表現

Tarzan (ターザン) 2015年 1/22号 [雑誌] 2015/1/5
Tarzan (ターザン) 2015年 1/22号 [雑誌] 2015/1/5

LINEで送る
Pocket

【体重158kgの力士の初速が短距離王者ボルトより速い!?】力士とデブの違いとは

LINEで送る
Pocket

力士の体を知れば脂肪がわかる

大相撲知れば知るほど
大相撲知れば知るほど

相撲は神事

力士は怪力の太った人、と思っている人が大多数ではないでしょうか。
巨体に脂肪がたっぷりついた姿はまさに力士の象徴です。

相撲の成り立ちは娯楽や趣味の意味合いが強いスポーツとは違い、もともと相撲は神前で行われる神道の宗教儀式、神事でした。
四股や力士に赤子を抱っこしてもらうこと、手形などは、無病息災や五穀豊穣などをもたらすと言われている神事なのです。
横綱は全ての力士の象徴となり、「神の依り代」となります。
綱を巻く横綱は、神が宿る夫婦岩やご神木に巻く綱と同じ意味合いなのです。
これを「注連縄(しめなわ)を張る」といいます。

厳密に言うと力士は競技の成績だけを競うアスリートとは異なるのです。
だからこそ礼儀や作法など品格をより厳正に求められるのです。
「神の依り代」がガッツポーズをしたり、ダメ押しをしたり、立会に変化を良しとしないのは、相撲はスポーツではなく神事という前提があるからです。

力士とおデブタレントは同じデブなのか

力士の特徴であるふくよかな体型は世間一般の肥満者となにが同じで何が違うのでしょうか。
それとも同じおデブさんには変わりないでしょうか。

力士になるには新弟子検査があります。
幾度となく変更されていますが、現在は中学卒業から23歳まで167cm、67kg以上の体格が必要となっています。
昔の新弟子基準は成人男性より大きく重く誰でもなれるわけではなく、ある程度体系的に選抜された人間だけが力士の門をくぐることができましたが、今では成人男性平均は171cm、71kgなので、平均より体系的が小さくても力士になれるのです。

これで頭にシリコンを入れなくても、殴ってもらいたんこぶを作る必要も減ったのではないでしょうか。
(※現在は安全面でシリコンは禁止)

力士は日々厳しい稽古をし、脂肪の下には凄まじい筋骨隆々の肉体があります。
アスリート界でも最強クラスの筋肉量でしょう。

稽古を朝から晩までしているにも関わらず、なぜ彼らはあんなに太っているのか疑問に思う人もいるでしょう。
その謎は脂肪に隠されています。
一般の肥満者と力士との肉体の違いは、脂肪の正体にありました。

以下は幕内力士の平均的な体格です。

・身長186.3cm
・平均体重161.2kg
・平均体脂肪率32.5%
・平均体脂肪量52.9kg
・平均徐脂肪体重108.3kg

一般人の平均身長171cm、体重60kg後半、体脂肪率17〜22%より圧倒的に大きな体格です。
ではおデブタレントと言われる芸能人はどうでしょうか。

・伊集院光    身長183cm、体重125kg、体脂肪率36.3%
・石塚英彦    身長175cm、体重125kg、体脂肪率44.9%
・松村邦洋    身長164cm、体重最大140kg、体脂肪率45.1%
・森公美子    身長163cm、体重97.8kg、体脂肪率53.4%
・渡辺直美    身長158cm、体重100kg、体脂肪率50%
・マツコ・デラックス身長178cm、体重最大150kg
・彦摩呂     身長172cm、体重102kg
※執筆時点

注目すべきは体脂肪率で、力士の平均体重は一番重いマツコ・デラックスよりも重く他のおデブタレントと比べても40kg前後も重いのです。
体脂肪率では、ここに記しているおデブタレントは平均で40%台半ばですが、力士は32%と低くなっています。
芸人よりも体重が40kgも重いのに体脂肪率は低いのです。
これは一体何を意味しているのでしょうか。
キーワードは「除脂肪体重」です。

150kgの身体をボルトより速く動かす力士の脂肪の下には強靭な筋肉が

除脂肪体重とは体重のうち体脂肪を除いた筋肉や骨、内臓などの総量のことです。
体重と体脂肪率から計算すると脂肪の重さは伊集院光45kg、石塚英彦56kg、松村邦洋63kgです。

一方、平均からみた力士の脂肪量は52kgで、脂肪を差し引いた除脂肪体重が100kg以上もあるのです。
力士は鋼のような筋骨隆々の肉体の上に脂肪をたくさんつけているため、より大きな体に見えるのです。

事実かどうかは別にして力士が格闘技で一番強いと噂される理由は、圧倒的な筋肉量と鎧の役割もある厚い脂肪、その巨漢から目にも留まらぬ速さで襲いかかる立会があるからでしょう。

中京大の湯浅景元教授によれば身長192cm、体重158kgの横綱白鵬の立会スピードは毎秒4mで、ウサイン・ボルトはが毎秒4.01mで初速だけみれば白鵬のほうが速いのです。
白鳳の次が千代の富士の毎秒3.9mです。
150kgもある巨体を一瞬にして加速させる筋力はまさに最強ではないでしょうか。

「力士の皮下脂肪」、「一般人の内臓脂肪」

脂肪は体に溜まるとき中性脂肪となります。
中性脂肪を図に表すと下図のようになります。
スクリーンショット 0027-01-27 1.27.19

食べ物などで摂った油脂類が肝臓を通して脂肪酸になります。
脂肪酸が3つグリセリンと結合すると中性脂肪になり、皮下脂肪と内臓脂肪に蓄えられます。
スクリーンショット 0027-01-27 1.43.03

[nopc] [/nopc]

「皮下脂肪」は定期預金、「内臓脂肪」は普通預金というイメージです。
定期預金はお金を入出しにくく、普通預金は入出しやすい。
これは「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の関係と同じなのです。
一般的に男性はエネルギーをすぐ使えるように内臓脂肪が多く、女性は出産などのためにしっかり蓄えられる皮下脂肪が多くなっています。
力士は普通預金の「内蔵脂肪」が少なく定期預金の「皮下脂肪」が多いのです。

「内臓脂肪」は生活習慣病の大きな原因です。
糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの原因となり脳梗塞や心筋梗塞の死亡率にも深く関係しています。
一般人と比べれば遥かに脂肪が多い力士が現役中に一般の肥満者よりは肥満により疾病にかかりにくいのは内臓脂肪が関係しています。

力士の1日のカロリー摂取量は4000〜5000kcalと言われています。
朝食を食べず昼まで稽古をし、昼食で大量に食べ昼寝をします。
朝食を抜いたことで血糖値は低くなっており、昼の食事でインスリンが一気に分泌され大量の脂肪が溜め込まれるのです。
昼寝後、夕方まで稽古をし大量に摂取したエネルギーを消費します。
それゆえ分解速度が早い内臓脂肪はたまりにくいのです。

新弟子のシャバの脂落とし

力士は新弟子のときに「シャバの脂落とし」をします。
これは新弟子になり厳しい稽古でどんどん痩せていき余計な脂肪が減少する状態です。
そして数年ほどで筋肉、脂肪とも大幅に増量し、力士らしい体格になっていきます。

序ノ口、序二段、三段目と体脂肪もどんどん増えていきますが、それより上の段になると逆に体脂肪は少なくなる傾向にあります。
より激しい稽古と自己管理ができているものだけが上位に立てるのです。

体脂肪率をみると横綱の白鵬関は25%、日馬富士は23%と一般の男性より少し多いくらいなのです。
あれほど大きな体から考えると驚愕の体脂肪率です。
彼らの体脂肪率が10%前後になったらボディビルダー並みの凄まじい筋肉隆々の肉体が表れるはずです。

NHK大相撲ジャーナル2016年10月号
NHK大相撲ジャーナル2016年10月号

ちなみに体脂肪率が最も低い力士は、幕下力士の隆の山関で8.7%だそうです。
一方、もっとも体脂肪率が高いのは魁聖関の38,9%(身長195cm 体重188kg)となっています。
(※執筆時点)

まとめ

力士はあんなに大きく、脂肪たっぷりついているのに実は肥満ではなく、肥満者特有の疾病にもかかりにくい。
ということはありません。

力士の多くは極度の肥満で、肥満に寄る疾病を患っている力士も決して少なくありません。
死因も心疾患の割合が一般人より多く、これは肥満のためであると言われています。
寿命も10歳ほど一般人より短くなっています。

しかもこれらの調査は、現役の力士を引退後も追跡した結果です。
途中で力士を辞めて多くの力士は対象外で、それらを含めると、さらに疾病に割合は上がり平均寿命は短くなるかもしれません。

過体重は万病のもとなのです。
プロレスラーや格闘技重量級、またラグビーやアメフトなど身体を大きくすることがパフォーマンス向上に繋がっていくアスリートは、せめて競技を引退したらしっかり脂肪を落とし、過体重は避けましょう。
たとえ過体重でも除脂肪体重が重いのなら問題はありません。

相撲業界も、管理栄養士を各部屋に配置し、力士の肉体作りはじめ、健康管理も担っていくべきです。
相撲の強さは明らかに体重と比例します。
そのためまずは兎にも角にも太らせて身体を大きくする必要があります。
そして少なくない力士が病気になり、寿命を縮めます。
まさに命を削って相撲を取っているのです。
しかし超肥満体型の力士は、一般肥満者よりも健康的であることは間違いないようです。

とにもかくにも彼らが健康を維持しつつ相撲を取れる日は来るのでしょうか。
「神の依り代」である力士、いつまでも健康で長生きしてほしいものです。

ちなみに力士出身で100歳を越えた人は一人もいないそうです。
世界初の相撲の技術の教科書―DVDでよくわかる!相撲観戦が10倍楽しくなる!!
世界初の相撲の技術の教科書―DVDでよくわかる!相撲観戦が10倍楽しくなる!!

参照資料
大相撲力士の体格の経年的分析
相撲力の健康と生命調査
大相撲力士のメディカルチェック
相撲力士の死亡率とその要因について
相撲力士の体力的科学研究
力士の食と健康及び理想の力士像に関する研究

LINEで送る
Pocket