事実、3日で3kg痩せられる そのためにはまず糖を知れ

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「3日で3kg痩せることは可能か」の前にまずは詳しく糖を知ろう

3日でやせる! 脱糖ダイエット―「太る」「老ける」から解放される !
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3日で3kg痩せることは可能なのか。ずばり可能です。しかし体重が3kg落ちてもそれはダイエットの本来の目的である脂肪が落ちているわけではありません。では一体何が落ちているのか。それには糖というキーワードが深く関係しています。

糖とは正確には糖質と言い、糖質は甘いお菓子や果物には当然ながら白米やパン、麺類の炭水化物にも含まれています。炭水化物=糖質+食物繊維になります。糖質には糖類と多糖類に分類できます。糖類には単糖類と二糖類、単糖類は果物に含まれる果糖(フルクトース)やブドウ糖(グルコース)、二糖類は砂糖、牛乳に含まれる乳糖などがあります。糖質は血中に流れている「グルコース」と、筋肉や肝臓に蓄えられるグリコースが集まった「グリコーゲン」の2種類が体内で
蓄えられます。貯蔵されているグリコーゲンを使う場合は、グルコースに分解しなければなりません。その分解ときに乳酸が作られるのです。

熱いコーヒーや紅茶を想像すればわかるでしょうが、糖質は水にとても溶けやすい性質を持っています。体内に取り込まれると温かい血液に乗って全身に容易に運ばれます。糖質は水にくっつくとベタベタと粘着質になるのも特徴で、糖質は水分を多量に保存できるのです。また脂肪と違って簡単に分解されるので瞬時に必要とするエネルギー源として有効です。脳の唯一のエネルギー源としても糖質は利用されます。

糖質は体にとってエネルギーとなる重要な栄養ですが摂取しすぎてもよくありません。糖質はタンパク質にくっつき終末糖化産物(AGE:Advanced Glycation End Products)という老化の原因となる有害物質を作ります。心筋梗塞や脳梗塞、骨粗しょう症、白内障などさまざまな病気の原因となります。AGEが作られる過程はおもに2つです。血中に一定期間高濃度の糖があるとタンパク質とくっつき糖化が始まりAGEを作ります。もう一つは飲食からです。糖とタンパク質を加熱し調理した食べ物はAGEが多くできてしまいます。多くは体外に排出されますが7%ほど体内に留まってしまいます。ホットケーキは小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)を加熱してこんがりきつね色に仕上げます。そのきつね色の部分こそがAGEなのです。ほかにもからあげやステーキなど焼き目がついた料理はAGEが多くなっています。またジュースや清涼飲料水、お菓子などの甘みに使われている人工甘味料はブドウ糖の10倍の速さでAGEを作ります。「果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」などが成分表に書いてある場合は要注意です。

「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない
「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない

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そして糖のもう一つの特徴は、体内での貯蔵量が少ないということです。筋肉にグリコーゲン300~500g(1200~2000kcal)、肝臓にグリコーゲン60〜120g(240〜480kcal)、血中にブドウ糖として4〜6g(16〜24kcal)、計364〜626g(1456〜2486kcal)が糖の全貯蔵量です。脂肪は1kg7200kcalあり、体重70kg、体脂肪が15%であれば10kg程度の脂肪があり72000kcalもエネルギーを貯蔵していることになります。 脳は安静にしていても1日120g、1時間に5gものブドウ糖を消費します。脳はブドウ糖全消費量の46%も占めています。体にはほとんど糖を溜めておけないので定期的に食べ物から摂取しないといけないのです。

短期間で減る体重の中身は

本当の2、3日で体重を3kgも減らすことはできるのでしょうか。結論から言えば「できます」。しかし落ちるのは憎き脂肪ではありません。上記でも述べたように脂肪は1kg7200kcalものエネルギーを有しており、脂肪1kg減らすの運動量で言えばフルマラソンを3回ほど走らなくてはいけません。そしてその脂肪1kgで腹囲はたった1cmしか減りません。つまり3日程度のダイエットで脂肪が大きく減ることは決してないのです。日に数回フルマラソンを走れるのなら話は別ですが。

たとえ食事を2、3日抜いても脂肪は減りません。必要なエネルギーを筋肉を分解し作ってしまいます。筋肉は体の動かすだけでなく姿勢にの維持や内臓の運動機能にも深く関わってきます。また筋肉はエネルギー消費を大きく担う重要な役割を持っているので筋肉が減るということはどんどん痩せにくい体質になります。そして筋肉を分解する前に体内の糖も使いきってしまいます。その糖の減少こそが体重減に密接に関係しているのです。

糖の総貯蔵量およそ2000kcalは500g程度の重さになります。糖自体の重さは微量ですが糖を貯蔵するには大量の水が必要で、糖500g貯蔵するのに3kgもの水が必要になります。つまり2、3日で体重3kg落ちるのは糖の減少とともに水分貯蔵量が大きく減るからなのです。糖質制限で急激に体重落ちる理由もこれで納得できるでしょう。勘違いしてはいけないのが決して脂肪が減るわけでもなく、そして糖質になる炭水化物を食べればすぐに体重はもとに戻ります。このときに筋トレをしていないと筋肉はどんどん減ってしまい痩せにくい体質になってしまうので、ライザップでは厳しい筋トレを課しているのです。

食事を抜くのは短期的に体重を一気に落とす手段として有効です。しかし体重だけが減ることに一般人には大したメリットはないはずです。普段の生活の中でボクシングや柔道のような階級別競技のように体重制限が課せられることはないからです。健康診断に引っかからないように、体重を適正値に近づけるため食事を抜くことには多少は意味があるかもしれません。しかしダイエットととは本来余計な脂肪を減らし体をフィットさせることが目的です。筋肉は脂肪より重いので筋肉質であれば体重は重くなります。スレンダーなモデルやスタイルのいい歌手、引き締まった肉体のアスリートなど日々の中で筋トレをしている人は筋肉で通用より体重が重い傾向があります。大事なのは見た目であったり、肉体の使い勝手であったりで決して体重ではないはずです。体重の増減に過敏にならず鏡の前の自分の姿を見つめましょう。

Tarzan (ターザン) 2015年 9月24日号 No.680 [雑誌]

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