【どうやったら消防士になれる?】消防士になるまでの7つの意外・驚きあるある 費用、倍率、試験内容

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消防士への道のりあるある

公務員試験 学習スタートブック 30年度試験対応 2018年度 (受験ジャーナル特別企画1)
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勘違い、誤解の7つあるある

・東京消防庁と同じく千葉県消防?神奈川県消防?警察は千葉県警、神奈川県警だけれども
消防士は市町村単位採用の地方公務員です。札幌市消防局や千葉市消防局、京都市消防局、北九州消防局、石垣市消防本部など。
意外とこの基本的なことが知られていません。

東京は例外(東京消防庁)で東京都が一括で担っていますが、近年は消防の広域化が広まりつつありいくつかの市町村の消防が合併して一つの消防本部を運営しています。小田原消防本部は小田原消防と足柄消防の広域消防であったり、奈良県広域消防組合消防本部、とかち広域消防局など日本全国津々浦々で広域化は広がっています。
広域化には様々なメリットがありますが、なかなか進まないのでが現状です。
二重行政解消や大災害時の効率的な運営のためにも今後広域化は進んでいくでしょうが、利権や派閥争い、時代錯誤のプライドなどでなかなか進まないのが現実です。
警察は都道府県単位であっても地域住民と密にコミュニケーションを取っているのに、消防は広域化するとそれができないという意味の分からない主張をしたりしています。公務員らしく古い体質で保守的なのです。

警察も地方公務員ですが採用単位は都道府県です。警視庁(東京)や神奈川県警、北海道県警、熊本県警、大阪府警、沖縄県警など。
自衛隊や海上保安庁は国の採用で国家公務員になります。自衛隊はJapan Self-Defense Forces、海上保安庁はJapan Coast Guard Officerといった具合にJapanがつきます。

消防士の採用試験は市町村職員採用試験で一括で行われるのが一般的です。そして自治体や区分別ごとに2次試験や3次試験があったりと変わってきます。
市町村採用区分には事務職や建築、土木、造園、水道、社会福祉、農業などがあります。

消防士にはどうやたらなれるのという質問がよくあがりますが、答えは「市町村公務員試験」を受けることです。

・公務員採用試験のあまりの受験科目数に打ちひしがれる
消防職員は肉体自慢の脳みそ筋肉と思われがちです。
確かにそういう時代が遠くない昔にありました。
消防の人事採用担当が学校の部活動などにリクルートしに行き、漢字で名前が書けたら合格などど言う逸話もあるほどです。
足し算引き算ができれば誰でも消防士になれていた時代があったのです。
どこにも就職できず、とりあえず体力自慢だから消防士といった進路選択がまかり通っていたのです。
そうなればどういう人材ばかりが集まってくるか想像に難くないでしょう。
その世代はまだ現役なのですから、世代間格差は凄まじいのです。

まず、消防士になるには公務員試験を突破しなければいけません。
高卒(短大卒)、大卒などの区分別ですが、試験内容に大きな違いはなく、各自治体間でも大きな違いはありません。
以下が公務員試験の一般的な受験科目です。

・知能分野:
文章理解(現代文、古文、英文)、判断推理、数的処理、空間把握、、資料解釈

・知識分野:
人文科学(国語、英語、日本史、世界史、地理、文学)
社会科学(政治、経済、社会)
自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)

・クレペリン試験(ごく一部)
・論文
・体力試験
・面接

おおよそ20科目ほどあります。
ほぼまんべんなくでますが、年によっては世界史が出なかったり、地理が出なかったりと膨大な科目の膨大な範囲を必死に勉強したのにその分野からは1問も出題がなかったという話も多々あります。日本史で重要人物や出来事を必死に覚えたのに、出た問題が貨幣の種類を問う問題だったりと。

とにかく試験範囲は膨大です。
数学は微分積分も範囲です。
生物はDNA、細胞、クエン酸回路などのエネルギー代謝、免疫など。
物理は力学、熱力学、運動の法則、波動、電気、原子、放射など。

これらをトータルで6割以上取らないと1次試験は突破できません。
多くの消防士を目指す人たちはこの1次試験すら突破できずに夢やぶれていきます。

勉強をすればするほど果てしなく覚えることがあり絶望しがちな公務員試験なのです。

・予備校か独学か通信で悩む
上記のように受験科目とその範囲は膨大です。
独学では突破するのは至難の業ですが、消防浪人で一時社会人になっている人や普通の社会人からの転職組もいます。
また金銭的に予備校に通えず独学で頑張っている人もいます。

相場は予備校では30万〜、通信では20万〜、独学でも教材費や模試などで10万。
これに論文や面接対策が加わるとさらに値段は上がりますし、当然一発で合格できなかったらまた受講費はかかります。

大部分の自治体には年齢制限もあり悠長に構えている時間的余裕もないので、金銭的時間的に頑張れるのならば迷わず予備校に行くのがいいでしょう。

しかし独学しか選択肢がない人もいます。そして独学でも合格する人はいます。
そういう人たちは端から勉強ができていた人ばかりということは決してありません。
インターネットで効率的な勉強法を参考にし、良書で勉強すれば独学でも突破できないことはありません。
通信講座は費用的にも効果的にもおすすめしません。一人でできる力があるのなら自分に見合った教材を買い揃えたほうがいいでしょう。
公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法【2019年度版】
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公務員試験マル秘裏ワザ大全【国家総合職・一般職/地方上級・中級用】2019年度版

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・理系、とくに数学が不得意だと絶望的に不利だと知る
暗記科目はひたすら暗記すればいいだけです。
要領の良し悪しはあるにせよ、どれくらい時間を割いたかで勝負はつきます。
しかし数学や物理はそうはいきません。
また消防の公務員試験は理数系に比重を置くことが一般的です。
科目も数的推理、判断推理、資料解釈、数学、物理など多くなっています。
文系畑できた人が、一から微分積分を学ぶのは現実的ではありません。

文系出身者はその分、量をこなし問題に慣れパターンを徹底的に把握することが重要です。
理数科目を捨て科目にした瞬間、消防の道は閉ざされたも同然です。
消防に入っても水を扱う仕事なので消防車やホース、スプリンクラーからの送水や注水、吸水時の摩擦損失・圧力損失・放水量など消防水力学の知識が必須となります。

数字への苦手意識は徹底的に克服しなければなりません。

・倍率に驚愕
地方は穴場、などということは決してありません。
消防隊員の人数は、市町村の人口で署数が決まり、それに準じで決まってきます。
人口が少ないと当然消防署の数は少なくなり、市町村で合併していればさらに消防署員は少なくなります。

採用5人前後の枠に数百人が集まることも珍しくありません。
東京消防庁も倍率は15〜20倍前後と、相当な高倍率です。
ときには30倍近くになることもあります。
そして一次試験の筆記試験で3/4が落とされます。

大部分の人が一次試験も突破できず、年齢制限を迎えたり他の道に進んだりするのです。

・勉強には身が入りにくいけど、体力試験に向けては頑張れる
運動嫌いが消防士を目指すことはほとんどありません。
体を動かすのが好きな人がほとんどです。
なかには救命の分野で活躍したい人で運動を好まない人はいますが、レアケースです。

体力試験に普段から体を動かしているなら特段必要なトレーニングは必要ありません。
軽く走って腹筋や腕立て伏せくらいの運動ができれば問題ありません。

どれだけ体力があるかを見るのではなく、消火活動をするのに不具合はないかを見定める要素のほうが強くあります。
腕立て伏せで60回以上が求められる体力で上限が100回の場合、60回できても100回できても採用にはほぼ関係ありません。

つまり運動好きで日頃からある程度運動しているのであれば体力試験を心配する必要は微塵もありません。
と言っても腕立て伏せや懸垂に慣れている人もそう多くないので、週2回30分程度腕立て伏せや懸垂、軽い有酸素運動で十分です。

しかし運動好きで体力試験がるということで、必要以上に運動に時間を割いている人も少なくありません。
体力試験があるからと口実づくりをしまうが、上記でも述べたように3/4は筆記試験で落ちます。
2次試験以降にある体力試験を受けられる人はごく少数です。

一分一秒が大切なときに運動に割ける時間は多くありません。
運動でリフレッシュできるというのもありますが、やはり余計な体力を使ってしまうことにはかわりありません。
勉強も終わり1日の最後に運動を取り入れれば、火照った頭をリフレッシュでき良い質の睡眠も取れるのでおすすめです。

・年齢制限に怯える
自治体によって違いますが、大卒は27〜29歳までの年齢制限一般的です。
もし27歳までが年齢制限で、就職経験もなく落ち続けてしまったら…。
受かる保証などありません。落ち続ける人がほとんどです。勉強すれば必ず合格できるわけではありません。
どこで線を引くか、そこが重要です。人生をギャンブルのように賭けるわけにはいきません。

理想を言えば就職をし、そこで通信教育や独学で勉強する方法です。
しかし並大抵の覚悟では、仕事と試験勉強の両立はできません。
新社会人は仕事を覚えるのでやっとです。付き合いもある中、帰宅後も週末も予備校生に負けないほど勉強しなくてはいけません。

もちろん社会人になっても昇任試験や資格試験など、仕事と両立しながら勉強しないといけないシーンは山ほどあります。
しかし公務員試験はやはり別格です。
仕事に関係ある一定分野に特化した資格や社内部試験とは違い、大海原のごとく広大な範囲を膨大な時間をかけなければなりません。

しばしば消防士になるのに、こんな試験必要ないのでは?という恨み節に似た意見を聞きますが、つまりそれだけの覚悟と根性で試験をくぐり抜け、人命救助のプロになりたいのかというふるいにかけているのです。

まとめ

公務員試験 受験ジャーナル Vol.2 30年度試験対応
公務員試験 受験ジャーナル Vol.2 30年度試験対応

日頃よく目にする消防車や救急車。そこに乗っている隊員たち。
しかしそのなり方はよく知られていませんん。
火を消す消防隊員と救急車の救急隊員が同じ消防と認識していない人も多くいます。
消防士と消防団の違いがわからない人も多くいます。

命が危機に瀕しているときに助けてくれる消防、救急、救助。
まだまだ知らない世界が広がっています。

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