【冬の火災危険、雑居ビルの居酒に注意せよ】雑居ビルに入ったら即確認 命を守る4つのチェック

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命あってこそ

写真集 日本の火災 (報道写真で見る現場最前線)
写真集 日本の火災 (報道写真で見る現場最前線)

トレーニーが気をつけなければならないのは年末年始の暴飲暴食だけではない

年末年始、忘年会や新年会で飲み会が増える機会です。
トレーニーにとって一番難しい体調管理の時期かもしれません。

暴飲暴食に気をつける一方、忘年会新年会で外食し飲酒する機会も増えるため、様々なことに気をつけなければなりません。
飲酒によるトラブル、飲食店での自分で注意できる衛生面など。

そしてもう一つ気をつけなければならないのが、お店の安全面です。
安全面とは「防火管理」、つまり火災です。
せっかく鍛えた身体、大勢の仲間や同僚がいてもも火災の前では無力です。
火災は一瞬で何もかも無残に奪っていきます。
煙をすえば即呼吸困難、一酸化炭素中毒で逃げる暇もなく死んでしまいます。
また迫りくる煙や火の手から逃げ、逃げた先のドアが施錠されていたり、荷物で開かなかったらもはや万事休すです。

繁華街の居酒屋は雑居ビルの上階に入っていることが多くあり、これは賃料の問題で上に行けば行くほど安くなるからです。
しかしその雑居ビル、通路も狭く階段が一つしかなかったりと上階に行けば行くほど避難が困難な建築物なのです。
多くのテナントが入っており統括された防火管理体制が不十分な場合も多くあります。

新宿歌舞伎町雑居ビル火災、折り重なった遺体

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2001年東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビルをご存知でしょうか。
44名の命が火災により亡くなりました。
開かなかったドアの前で、煙から逃げ排気口の下で、開かない窓の前で、幾重にも折り重なった焼死体。
地獄絵図そのものです。

産経ニュース:44人死亡の“地獄絵図” 救助隊員が振り返る凄惨な現場 薄れる防火意識

あまりの惨状で、東京消防庁の救助隊員もPTSD(心的外傷後ストレス障害)で辞めていった人もいた程です。

火災の原因は放火とも言われていますがはっきりとはわかっていません。
しかし大勢の死者を出した理由は建物の防火管理が劣悪だったからです。
消防用設備が適正に設置、維持管理されていれば助かった命も多かったはずです。

歌舞伎町雑居ビル火災ではざっと挙げても以下の消防用設備等の不備がありました。

・避難通路が荷物等で適正に確保されていなかった

・避難器具が設置されていな、また設置されたものも使える状態でなかった
・防火シャッターが閉まらず、ビルが煙突のような役割となり煙が一気に広まった
・火災報知設備の電源を切っていた
・法律で決められた避難訓練未実施
・避難口が施錠されていた
・誘導灯がついていない階もあった

これら全ての消防違反は消防署に指摘されていましたが改善されることはありませんでした。
この火災以降、消防法は大幅に規制強化されました。
しかし数多あるビルやそのなかのテナント、そして入れ替わりが激しいため全ての建物の安全を確保することは到底できません。

防火対策は客集客するお店や学校や病院公共施設、マンションなどの集合住宅などでもっとも優先されるべきものです。
お客の安全を担保していないのに他の素晴らしいサービス提供などありえず、他の法令遵守も疎かになっているはずです。

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店の悪質な防火管理の違反で居酒屋で客、従業員が焼け死んだ事件もありました。
居酒屋火災で3人逮捕 杉並4人死亡、業過致死傷の疑い

自分防衛の観点で建物に入ったときには最低限以下の4点に注意し、防火管理が適正に遵守されているか確認しましょう。

・二つの方向に避難できるか(二方向避難)
・誘導灯がある避難口が棚や物で塞がれていないか、施錠されていないか
・通路や階段に物などが置かれ、避難の障害になっていないか
・防火シャッターや防火戸の周囲に物が置かれ、シャッター降下や防火戸閉鎖の障害になっていないか

簡単なチェックですがこれが適正に守られているかいないかで、火災時には全く状況が変わってきます。
またこれらの項目は遵守側にとっても簡単な容易なもので、もしこの程度のことが守られていなかったとしたらもっと重大かつ悪質的な消防法違反があるはずです。
例えばもっとも強力な消防用設備であるスプリンクラーの不備、火災を発見し周知するのに欠かせない自動火災報知設備不備、これら設備の未点検、防火管理者未選任、消防計画未作成などなど。

重大違反の前には必ず軽微な違反が多くあり、安全管理の意識が薄いことが伺えます。
そしてその安全管理の薄さは客への思いとイコールとなるのです。
そういう所は食品衛生やその他の安全性も蔑ろにされていることが多々あります。

お酒を飲む店、漫画喫茶やカラオケ店など上階にあることが殆どで、店内は暗く通路も狭く入り組み、場合によっては避難方向が一つしかない雑居ビルなども多くあります。
階段が一つしかなく、飲食店等不特定多数の人が出入りする店が、地下や上階にある建物を、「特定一階段防火対象物」と言い、特に危険な建物物(防火対象物)として消防法も厳しく適用されます。
新宿歌舞伎町雑居ビルも特定一階段で、この火災の一件でできた法律です。

繁華街の雑居ビルなど入れ替わりも激しく、テナントの又貸しなどで管理権原が有耶無耶になり統括的に防火管理ができていないことも非常に多くあります。
声掛けや知らないお店には、とくに上階や地階にある場合はなるべく避けましょう。

まとめ

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スポーツや運動していれば、仲間同士で飲みに行く機会も多いはずです。
時期的に学校や職場電も飲み会が増える時期、幹事を任される人もいるでしょう。

そんなときに危険な店を予約してしまうのは避けたいものです。
さすがにそこまでの責任は求められないでしょうが、それでもやはり仲間たちを危ない目には合わせたくないと思うのは当然です。

以下に、総務省消防庁で、全国の建物で悪質な消防法違反がある建物を公表しています。
お店の名前が出ていたり、ビル全体が違反の場合はビル名がでて中に入っているテナント名がわからないこともあります。
違反指摘事項も掲載されています。

総務省消防庁:違反対象物公表制度

東京消防庁:火災予防上の命令を受けている対象物一覧表

せっかく公表されている消防法違反のお店に夏の虫のように行くのは、死ににいくようなものです。
自己防衛できるものはしっかり自己防衛しましょう。
危険察知能力や自己防衛力はアスリートやトレーニー、スポーツ愛好者に必須の能力です。
命を守るためにもその能力を遺憾なく発揮しましょう。

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