消防・警察・自衛隊の新人教育期間の地獄の体験談、まさに地獄絵図だった10の地獄選抜

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人命を守る職業

われら消防レスキュー隊 最新版 (Jレスキュー特別編集)
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全てが命がけ

命を守りたい。
犯罪から、
災害から、
海難から、
侵略者から。

そんな思いをいだき警察、消防、海保、自衛隊の職に就く人たちがいる。

人命救助の世界は常に「死」という危険と隣り合わせで現場は極限状態です。
一つのミスが市民の命を、自分の命を、仲間たちの命を奪う可能性がもあり、日々たゆまぬ努力で救助技術を研磨しています。

そんな人命救助の隊員も最初は普通の人間です。
誰しもがバリバリの体育会系というわけでもありません。
走るのが苦手な人、懸垂がほとんどできない人、高いところが苦手な人、泳ぎが不得意な人などさまざまもいます。
単に「安定した公務員」になりたかったと入ってくる人間も少なくありません。

そんな彼らがどのようにして一人前の救助隊員になっていくのか。
それは数ヶ月に及ぶ寮生活での教育期間で心身ともに徹底的に鍛えられるからです。
できないものをできるようにする訓練とともに、これ以上はできないという限界を味わわせることで限界点を引き上げ、また己の本当の限界点を知らしめます。

人命救助の技術は自衛隊から消防に伝えられました。
消防の救助隊はレスキューと一般的には呼びますが、横浜市消防局が全国で初、自衛隊から救助技術を学び人命救助部隊を創設したと言われています。
それゆえ横浜市消防局だけは救助隊のことを「レンジャー」と呼称します。

もっとも過酷と言われる自衛隊レンジャー訓練が、消防や警察などの救助技術の原点とも言えます。
「陸上自衛隊 レンジャー」等をYouTubeで検索してみて下さい。
陸上自衛隊の幹部レンジャー訓練の様子が観ることができるはずです。
厳しさは別として、どの組織でも似たような訓練風景です。
きっとこの世界のことを多少なりとも理解できるで是非ご覧ください。

RANGER 陸上自衛隊 幹部レンジャー訓練の91日(2枚組) [DVD]
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地獄のような教育期間、その中から消防、警察、自衛隊、海保の仲間たちでよく語られる地獄の10選をピックアップしました。

教官がいきなり地獄の鬼

入校初日から、怒号のように響き渡る教官の声。
ただでさえ緊張と不安をかかえている新人たちは震え上がるばかり。

緊張と教官の気迫に押されきっている新人教育生に一気にまくし立てる怒涛。
全員涙目、これからの寮生活に不安しか見いだせない入校初日。

この精神的圧迫は当面の間続きます。

寝起きが地獄

起床とともに指定された場所に即集合。
布団をたたみ着替え身だしなみを整え寝ぼけまなこでダッシュ。
起床からだいたい3〜5分程度で整列完了。
すぐに1時間ほどの眠気も吹っ飛ぶ体力錬成の声がグラウンド中に響き渡ります。

見回りで僅かな布団や部屋の乱れが指摘されたら、そのあとまた地獄が待っています。
ほとんどが体操服での集合ですが、ときに水着指定され大パニックに陥ることも・・・。
しまった所も、名前記入確認も、引っ張りだした後の整理などなど寝起きから地獄絵図です。

整理整頓・身だしなみが地獄

服や布団の1ミリもズレもないたたみ方、本や私物などの一糸乱れぬ配置、シワひとつないアイロンがけ、靴磨きなど一切の乱れは許されません。
個人ができていればいいのではなく、部屋の仲間、隊全体として統一できていないといけません。
この徹底された事前準備、物事に向き合う姿勢こそが人命救助の基本となるのです。

耳の穴をチェックされ僅かな耳垢が溜まっているのを指摘され地獄をみたなんていう話もあったりなかったり…。

食事が地獄

食事中も完全には休息はできません。
食事も闘いであり、次に向けた重要なエネルギー摂取の貴重な時間なのです。

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いかに早く食べるかが重要です。
現場に出れば出動要請はいつくるかわからず、一度出動したら次いつ食事が取れるかもわかりません。
よく噛んで消化がどうとか早食いは体に悪いなどは関係なく、とにかくエネルギーを素早くかっ込むことが最優先なのです。
猛暑でのフル装備の訓練後は疲労で胃も疲れており食べるのも地獄なのです。

お風呂・トイレが地獄

人間が寝ている以外で最も無防備な瞬間、それは風呂とトイレです。
当然現場では、風呂とトイレ中でも災害出動はあります。
浴槽に常に水が張ってあるのは、全身泡だらけでも飛び込めば一瞬で洗い流せるからです。

トイレでも風呂でも、食事中でも頭のなかはいつでも出動できる準備をしておかなくてはなりません。
教育期間中も災害出動を想定した集合する訓練(訓練・非常呼集)は頻繁にあります。
教育期間中には安堵できる時間など1秒もありません。

寝ているときも地獄

もちろん就寝時間中も呼集はあり全員顔面蒼白です。
呼集後は心臓が高まり全く寝れません。
翌日の訓練や筆記試験を考えると顔面蒼白、チアノーゼすら出てきてしまうそうな始末。

今夜はあの教官が当直だから呼集がありそうだと勘ぐっては見るものの・・・、見るのはいつも地獄ばかり。

連帯責任が半端ない

一人のミスが、部隊全員の命を危険にさらすことのある人命救助の世界。
統制され強い連帯感がある部隊こそ、さまざまな困難を乗り越え要救助者を救えます。

訓練中は当然のことながら、筆記試験の結果、身だしなみ、整理整頓など全ての事で連帯責任が発生します。
自分一人良ければいい世界ではありません。
ドラマや映画のように単独行動で突っ走りヒーローになるなどありえず、必ず部隊行動です。

連帯責任では腕立て伏せやスクワット、走り込みなどがあり自分のせいで隊全員が腕立て伏せをさせられている気分といったらもう地獄そのもので・・・。

ロープ登攀で干物

人命救助で行われるロープ訓練。
結び方(結索)や渡り方(渡過)、登り方(登攀)など救助、救出に必要不可欠なロープ技術。
ひたすらロープを渡り、登るなか握力はどんどんなくなり、疲労からバランス感覚も鈍り、ロープから転落してしまいます。
握力が限界近くで転落するため、そこからロープをよじ登って復帰するのは至難の業です。
復帰できなければ腰に巻かれた命綱一本で宙吊りになり、干物がぶら下がっているような地獄絵図になります。

干物の気持ちがとてもわかる、真夏の地獄のロープ訓練。

水難訓練でこっちが水難

もっとも訓練で過酷な水の訓練。
着衣水泳や水中結索、救出などさまざまな訓練があります。
また人がどれくらいで溺れてしまうのか体験させられる訓練も。
ボンベを背負った水中にいる教官が、脚を引っ張ったり、ズボンに重しを入れたり、上からホースで水をかけられたり・・・。
上で待機している教官はウソか本気かAEDを持っているおり・・・。
それはもう正真正銘の地獄絵図なのです。

沈んでいった教育生はすぐさま助け出されますが、ほぼブラックアウト状態(酸欠による失神)です。
人間が溺れたときの無力さを身につまされます。
だからこそ出動の一分一秒も無駄にできないのです。

仲間との別れが、教官との別れが

教育訓練も終わり、いよいよ現場に出るとき。
あの地獄から開放されると心が高鳴るはずが、この地獄の期間を歯を食いしばり命をかけて共に立ち向かった仲間たちとの別れはやはり涙なみだ。

地獄の鬼のように思えた教官の態度も卒業が近づくに連れ徐々に仏のような顔に。
教育生のことを常に気遣い、限界を見極め、個人の適性を見抜き、言葉を選び、実は綿密に計画された追い込みなど一人ひとりのことを本当に思いやってくれた教官との別れも涙なみだ。

この地獄のような初任の教育訓練期間が、全然大したことない地獄だったと思い知るのはそう遠くはありません。

まとめ

なぜ、人のために命を賭けるのか―消防士の決断
なぜ、人のために命を賭けるのか―消防士の決断

あの地獄が懐かしく、そして礎とし、今もどこかで誰かのために命を守る闘いに向かっている人が日本中にいます。
命をかけた闘い。
人が逃げていく現場に向かっていく職業。
闘うための尋常ではない努力の継続。

大切な人を、大切なものを守るために、闘える肉体は全ての人間が探求すべしもの。
まず自分の身を守るのは自分。
そして自分のそがにある大切なものをまっさきに守れるのも自分。

闘える肉体を!

参照:Wikipedia 横浜市消防局特別高度救助部隊


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