運動能力だけでなく子供の総合運能力を高めるためにラグビーお薦めな6つの理由

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ラグビーの競技性と子供

強くなりたいきみへ! ラグビー元日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズのメッセージ (世の中への扉)

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子供の感性や総合運能力を高めるラグビー

英才教育や早期教育が加熱している昨今。
それは英語や音楽だけでなく、スポーツの分野にも広がって久しいです。

ケイコとマナブ.net 子供の習い事ランキング2016年によると、習い事が1位は水泳です。
英語より多いのは意外と感じる人も多いのではないでしょうか。

英語、ピアノ、体操となっています。

スポーツだけみれば、
水泳、体操、サッカー、ダンス、空手の順になっています。
水泳や体操は2000年代から見てもずっと上位です。
親の世代からも同じ傾向で、体力や免疫力をつけさせたい、風邪をひきにくくなる、小学校の授業の先取りなどさまざまな理由があります。

子供にはすくすく育ってほしいと願う親の願望や要望が投影されるのが習い事です。
過度の早期教育や英才教育にはさまざまな弊害があると言われています。
読売新聞に「早期スポーツエリート教育は「悪」か」という面白い記事もあがっています。

子供は自由に遊ぶことが重要で、さまざまな遊びの中から多くのことを学びます。
しかし近年、公園の減少や地域社会の希薄化などさまざまな要因で子供が外で自由に遊び回れる機会は減り、それに伴い子供たちの体力低下は著しくなっています。
一方でスポーツの早期教育によりスポーツ障害も多発し、運動をやる子やらない子と子供のスポーツ格差が広がっています。

親がスポーツ経験者や運動に好意的な印象を持っていれば子供にも積極的に運動をさせ、そうでない場合は子供は学校以外で運動に触れる機会は少なく、生涯に渡って運動に苦手意識を持つ傾向があるようです。

幼児期から運動習慣をある程度作れないと、学童期以降も、生活の中に積極的に運動を取り入れるのはは困難であるという報告があります。
現在の若者の運動不足は明らかに幼児期の運動不足からだとも言っています。
そして、「子ども達の心身の健全な成長を望むのであるならば,遊戯や運動を多く経験させることが必要である」と結んでいます。

文部科学省は2008年から全国体力・運動能力、運動習慣等調査を実施し、その結果を公表し、2008年から3年間の結果に基づき、2012年3月に「子どもの体力向上のための取組ガイドブック」を公表しました。
幼児期に運動をすることのメリットを以下のように挙げています。

1)体力・運動能力の向上
2)健康的な体の育成
3)意欲的な心の育成
4)社会適応力の育成
5)認知的能力の育成

東京女子医科大学のレポートでは子供の運動の必要性を以下のように挙げています。

①成長・発達に必須である
②疲労から復カを増加させる
③成人病のリスクを減らせる
④成人の運動習慣の基礎となる
⑤危険回避能カ淡増す
⑥ストレス解消になるなどカある

また、発育期の子供の運動のやり方・指導の基本について以下に留意するように述べています。

①年齢により目的・種目が異なる
②多種目を行う
③楽しく行う
④障害発生の防止に努カする
⑤食事指導・精神指導までも行う
⑥十分なメディカルチェックを行う
⑦十分な時間と優しい指導を行うことなどである

昨今、子供の遊び方の変容と、自由に遊びまわれる場所の減少で、子供が全身を使って遊べる機会は減少の一途です。
公園などで外遊びに付き合ってあげるとともに、運動できる環境を提供してあげるのも親の一つの役目となっています。

そこでおすすめなのがラグビーです。
ラグビーを知れば、いかに子供にあっているかわかるでしょう。

左右対称運動

人間の身体は一見左右対称に見えるかもしれませんが、実際は左右非対称です。
臓器の位置も違えば、利き手利き足も違い、それによって筋量や神経系統の反応も変わってきます。

子供の頃はなるべく全身運動をさせ、左右対称の運動が推奨されています。。
水泳はもっとも左右対称となる運動と言われており、それも手伝って子供の習い事の人気の一つの要因になっています。
しかし水泳でもクロールでいつも同じ向きで息継ぎをする場合は左右非対称となってしまいます。

陸上は左右対称と思えるかもしれませんが、短距離であればクラウチングスタート、中距離のトラックの右回り、幅跳びやハードルの踏み切り脚など左右非対称が多くあります。
マラソンや競歩ぐらいしか左右対称がありません。

一方野球や卓球、テニス、バトミントン、ゴルフなどは典型的な左右非対称なスポーツです。
右利きであればずっと右でラケットやバットを降り続けます。

成人の80%が経験すると言われている腰痛は、高校生の段階ですでに70%が腰痛経験済みという調査結果があります。
その中で、左右非対称のスポーツを行っていた人のほうが腰痛経験者が多いという結果があります。
水泳経験者は腰痛経験が少なかったという報告も併せて出ています。

スポーツ選手の一側優位性の比較した実験では、腕力や針糸通し、手先の器用さを測る狙準検査などの結果、投螂がもっとも右手優位を示し,ラグビー選手には左右差が認められない報告もあります。

人間はもともと左右非対称なのであえて左右対称にする努力は必要ないというのが現在の主流な意見ですが、やはり左右非対称のスポーツや日常生活での足組みや荷物を持つ側の偏りなどで、左右非対称の差が大きくなると、怪我や身体の不具合が起きやすいと言われています。

また特に子供は、成長段階なので左右対称の全身運動が推奨されています。

ラグビーは球技の中でも左右対称性が強いスポーツです。
右に左にパスをし、右に左に当たり、倒れては起き、起きては倒れるまさに全面性のトレーニングになります。
唯一キックだけは利き足で蹴ることが多いですが、当然両足で蹴れればそれに越したことはありません。

オンプレー中は右も左も関係なくボールを中心に動くので、右や左にポジショニングが固定されることがありません。

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賛否両論ありますが、基本的に子供に特定の競技を早期からやらせる必要はあまりないというのが一般論です。
ただなかなか外で思いっきり遊べる環境が少なくなっている昨今、スポーツという世界が子供たちがおもいっきり身体を動かせる希少な機会となってしまっています。

競技を習得するというより、どこに転がるかわからない楕円球を追って、左右対称全身運動を行えるラグビーは子供たちの運動能力を総合的に高めるのに最適です。

ラグビー特有の競技柄

ラグビーは頭脳が9割
ラグビーは頭脳が9割

球技のボールはほとんどが丸です。
ラグビーとアメリカンフットボールは楕円です。

転がったらどこにいくかわからず、後ろにも横にも転がり上にも跳ね上がります。
「楕円は努力したやつの方に転がってくるんだ!」なんて青臭い言葉がありますが、楕円は無慈悲に個人の努力とは全く関係なくさまざまな方向に転がっていきます。
まるで人生です。転がってみないとどっちに転がるかなんてわからない楕円球はまさに人生を体現してくれます。

またラグビーは球技の中で最多人数の選手がフィールドに立ちます。
そこを右左などのポジショニングの固定は基本的にはなく、ボールを追いかけ続け、前に投げてはいけないボールをパスやキックで繋ぎながら、自分の身一つで前に運ばなければなりません。
また選択肢も多くあり、パス、キック、ランの基本選択肢の中、相手に当たるのかステップで抜くのか、後ろにチョンと蹴るのか、上に高く蹴り上げるのか、パスするのかキックパスなのかなどできることが多いぶん、瞬時の高い判断力が必要になります。

ごちゃまぜ(のように見える)中で、多くのコミニュケーションも取らなければなりません。
前にパスできないということは味方は皆、後方にいるということです。
前の敵の立ち位置、空いている空間を探し、後方からの味方を目視したり声だけで判断しなければなりません。
球技と格闘技が合わさり、最多人数でどこに転がるかわからない楕円をコミニュケーションを取りながら仲間たちと必死に追い続けるラグビー。

ラグビーは子供の総合運能力だけでなく、コミニュケーション能力、状況判断能力も大きく高めてくれます。

「One for all, All for one」の精神

一人はみんなのために、みんなは一人のために。
ラグビーで有名な言葉です。

一人のボールを持って走る選手にみんなでフォローし、一歩でも1ミリでも前進を図り、トライを取りに行きます。
また一人ひとりの身体を張ったタックルがみんなを助けるとともに、一人のタックルミスがそれまで守り抜いた仲間たちの何十、何百ものタックルを無駄にしてしまうこともあるのです。

決して独りよがりではできないスポーツがラグビーなのです。
この相互扶助精神がラグビーには必要不可欠であり、このラグビーの精神こそが豊かな人間教育の一端を担ってくれます

日本独自の「No side」精神

ラグビーは試合終了のことを日本では「No side(ノーサイド)」と言います。
かつてはイギリスでもNo sideが使われていたそうですが、世界では「Full Time(フルタイム)」というのが主流です。

ラグビーをイギリスから輸入した日本は、試合後に敵味方混じり合って酒を酌み交わしながら会食をするアフターマッチファンクションの風景と、No sideという言葉が融合し、今の「No side」精神を作ったのかもしれません。

試合終了でサイドがなくなり敵味方はなく、そこにいるのはラグビーを愛する同士、仲間であるという意味を日本は独自に生んだのです。
海外のラガーマンにノーサイド精神を知っているかと聞いても知らないことのほうが多いでしょう。

しかしこの日本から生まれた「No side」精神は世界に徐々に浸透しています。
2020年東京オリンピックの前年である2019年、アジア地域で初のラグビーワールドカップが日本で開催されます。
きっとここで「No side」精神は世界に一気に広がっていくでしょう。

No side精神は、自己コントロール、己を律する能力向上効果もあります。
試合負け悔しい、嫌な相手がいたなど試合が終了してもわだかまりが残ることは珍しくありません。
しかしノーサイドの笛が鳴ればもう競い合いは終わりです。
もう仲間なのです。

これこそラグビーの美しい精神であり、子供たちにもっとも学んでほしい部分なのかもしれません。

少年を子供に、大人を少年に

負けるぐらいなら、嫌われる~ラグビー日本代表、小さきサムライの覚悟
負けるぐらいなら、嫌われる~ラグビー日本代表、小さきサムライの覚悟

最後にラグビーの名言をもう一つ。

「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」
Le rugby permet aux enfants de jouer comme des grands et aux
adultes de redevenir des enfants. 

ラグビー・フランス代表元主将、ジャン・ピエール・リーブ(Jean-Pierre Rives)

まとめ

子供たちも能力を伸ばしてあげたいと思うことは自然です。
親だけでなく教師や習い事の先生、運動のコーチ誰もが子供たちの能力を伸ばしてあげたいと思います。

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しかしそこには子供が絶対に主役で、子供自身が楽しんでやっていることが最優先です。
強制したりしごいたり追い込むことは特に幼児や小学生には必要ありません。

また特別な能力を伸ばそうとするのではなく、さまざまな動作をできる環境においたほうが子供の身体の能力だけでなく精神的成長、知能的成長があると言われています。
特定の何かをやらせるより、自由自在に子供身体を動かし遊べることが大切です。
しかしそういったことをできる環境が減っているのも事実です。

そんなときにラグビーを少し活用するのもいいのではないでしょうか。
倒されてすぐ泣いていた子が、ボールを力ずくで奪われて泣いていた子が、ぶつかっただけで泣いていた子が、いつのもにか物凄いたくましくなっていること間違いありません。

ラグビーには道徳があるのです。
道徳素材集 あなたたちへのパス

参照:幼児期の遊戯と運動に関する一考察
参照:スポーツ選手の利き手・非利き手における筋繊維組 成と作業性非大
参照:現役高校生のスポーツ歴と腰痛の関係

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