【楽なダイエット、肉体改造なんてひとつもない】肉体力アップは厳しくつらい戦い

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楽なダイエット&肉体改造などない

Tarzan(ターザン) 2016年 3月10日 号
Tarzan(ターザン) 2016年 3月10日 号

巷に溢れかえる「楽」なダイエット

「楽に」「すぐに」「誰でも」「たったこれだけで」「努力なしで」。このようなキーワードがずらりと並ぶ昨今のダイエット。次から次へと新しいダイエット方法が登場し多くの人がこぞって飛びつき、いつの間にか消えていきます。そして多くの人はダイエットに失敗しています。新手のダイエット方法が登場するたびに雑誌やテレビなどで取り沙汰され多くのダイエッターたちは懲りることなく飛びつくのです。

ダイエッターの失敗するサイクルに合わせて新手のダイエット方法のメディア露出が増えます。正月明けやGW後、夏前など多くの人がダイエットを始めないと危機感を募らせるタイミングにダイエット業界は画期的な「らくらくダイエット」なる類のものを出してくるのです。ダイエット業界はタイトルのようなダイエット方法で痩せるのは難しいことなどとっくに知っています。しかしダイエットはドル箱なので誰もが手に取りやすいように過剰に「楽な」「誰でも」といったフレーズを盛り込んでくるのです。楽で誰でもならとっくに肥満者など減っているはずです。毎度毎度このようなキーワードを入れて本当に読者等が痩せているのか本来は検証すべきなのです。

なぜダイエットは人類の永遠のテーマなのか

人は摂取カロリーが消費カロリーを上回れば脂肪が蓄えられ太るようにできています。150万年もの人類の歴史で人類が飢餓状態でなかった時代はたった数百年です。24時間換算するとわずか数十秒です。狩猟に行けば何日も餌が捕れないことは珍しくなく大部分の日は空腹との戦いなのです。餌が捕れれば脂肪として溜め込み飢餓に備えるのです。冬の前に動物たちが脂肪を蓄えるのも冬季は食料が減るからです。つまり生き物は「飽食と飢餓」、「太る痩せる」の繰り返しなのです。現代ような飽食の時代、人類は痩せるタイミングが自然に訪れないため太らざるをえないのです。

これは生命が獲得した生命維持のための防衛機能なのです。簡単にこの防衛機能を打ち破ることはできません。簡単に打ち破れたとしたらそれは生命維持の観点からいえば軟弱すぎます。ダイエットとはこの防衛機能に抗うわけですから楽に、一朝一夕では成功できないのです。

食べ物で溢れる昨今、生活はより便利になり車は当然の事ながらエスカレーターやエレベーター、動く歩道、電動自転車など、さらには通販の発達で家にいながら商品が届くというように体をほとんど動かさずにどこまでも移動でき何でも手に入ってしまうようになりました。生活面でも全自動洗濯機、食洗機、自動掃除機など機械化し体を使う必要はどんどん減ってきています。それゆえに生活ではエネルギー消費は減る一方となってしまいます。食事も安価で便利なハンバーガーやインスタント食品などの高カロリー高脂肪低栄養なジャンクフードが溢れかえっています。

まさに人類は太らざるを得ないのです。

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食事制限はつらい

きつさやつらさは人によって感じ方は大きく異なります。しかし根源的にダイエットや肉体改造はつらくきついものです。ダイエットは摂取カロリーを減らさなければいけません。いくら運動で消費カロリーを増やそうともダイエットは食事管理が最も重要です。「摂取カロリー<消費カロリー=痩せる」。この図式は変わることはありません。そして消費カロリーを増やすことは至難の業で摂取カロリーを管理し制限することがダイエットで最も重要なのです。 運動で減らせる消費カロリーはたかが知れています。たとえばきつねうどんは433kcalあります。これをまるっきり運動で消費しようとしたら体重60kgの人は7kmも走らないといけません。味噌ラーメンやとんこつラーメンでは500kcalを超え8km以上も走る必要があるのです。飲み会の後にラーメンを食べる習慣があれば即刻やめるべきです。お酒好きのラーメン好きにとてもつらいことで、これがダイエットを中断させる原因にさえなります。週に一回はラーメンを食べに行くという人は多いのではないでしょうか。それに加え昼食や小腹が減った時、飲みの後にカップラーメンを食べることもあるでしょう。このラーメンをやめろと言われたらラーメン大好き人間にとっては苦痛以外の何物でもありません。 食後のデザート、間食のお菓子、酒のつまみ。このように人間はふとした瞬間、知らず知らずのうちに3食の食事以外にもいろいろと食べています。この習慣をきっちり管理しないといけません。たとえ3食しか食べていなくても1食1食が大食いならばダイエットの大敵です。この食事・カロリー制限がダイエットの最もつらい部分です。短期ダイエットのため極度のカロリー制限を数ヶ月耐えられたとしてもその耐えた分、きっと反動がくるでしょう。芸能人でも企画で短期的にダイエットに成功した人でも結局また太ってしまう人は多いのではないでしょうか。計画的に長いスパンで食事のコントロールをしないといけないのです。そして太ってしまうメンタリティをも改善させないといけないのです。

筋トレは肉体的ストレスとのきつい戦い

筋トレのつらさは高重量上げる肉体的ストレスです。何ヶ月も何年も何度も何度も肉体的ストレスをかけるのが筋トレです。ときには限界を超えてもサポートしてもらいながらさらに追い込みをかけることもあります。

肉体的ストレスがないと筋肉は成長しません。スロトレや低負荷トレーニングなどさまざまなトレーニング方法がありますが、どのトレーニングを選択するにしても楽ということは決してありません。「誰でも簡単スロトレ」や「らくらく低負荷トレーニング」など謳い文句は山のようにありますがどれも本当ではありません。どのトレーニングが効率よく筋肉がつくかは別問題として、どのトレーニングでもしっかり追い込まなければ筋肉はつきません。スロトレや低負荷の場合は通常の高負荷の筋トレよりもさらにバーンという焼けつくような痛みを多く耐えなることになります。一概にどっちが楽ということは言えません。また高負荷だと怪我をしやすいという認識も大間違いですがここでは割愛します。

筋肉は一朝一夕ではつきません。数ヶ月もトレーニングしてもなかなか実感できないこともあります。このきつい筋トレを継続する力こそが最大の成功へのキーなのです。

結局きついことが肉体改造成功の唯一の道

世の中には無駄な努力は残念ながらありますが、目標達成するのに努力を要しないことは一切ありません。努力とは「きついつらいもうやめたい」を耐えて継続し続けることです。無駄な脂肪をそぎ落としたい。肥満で健康不安があるから痩せないといけない。たくましい肉体を手にれたい。この欲求はいつの時代も変わりません。変わらないのはいつの時代もそれを達成することが困難だからです。人は楽な方向に行く定めなのです。しかし困難な道だからこそそれを達成している人に憧れの眼差しが向けられるのです。自分自身の大いなる自身にもなります。

便利すぎる世の中を否定する人は多くいますが、洗濯機を使わずにいまだに洗濯板で洗っている人はいるでしょうか。電車もバスもエレベーターも一切使わない人がいるでしょうか。便利さから離れたいのなら山奥に篭もるしか手はありません。ラジオもライターも電球も持ち込まずにです。しかしそんなことをできる人はまずいないでしょう。そして世の中はこれからもどんどん便利になっていきます。便利になっていく世の中に抵抗することはナンセンスです。人間の文明や技術の発展、進化は便利さを追求してきた結果と言えるからです。

現在、世界では8億500万人(9人に1人)が飢餓に苦しんでいます。飢餓人口の3分の2に相当する5億6300万人はアジア・太平洋地域です。この飢餓問題を解決るするのも時間の問題でしょう。天候に左右されず人工的に野菜などの食品を多く作ることができれば飢餓問題は減っていくはずです。これは便利さを追求する技術と何ら変わりないのです。

人間がどんどん省エネで生きていくことができれば省エネの生活は加速し当然太りやすくなります。便利な食品は得てして高カロリーです。そして省エネな生活が、体力も筋肉もどんどんそぎ落としてしまうのです。数分歩ける程度の体力で生活に困ることはなくなってしまうのです。

人類は太りやすく立つ歩く等の最低限の筋肉しか必要としない生活を手に入れ、そしてそれはさらに進んでいくでしょう。だからこそダイエット、肉体改造は戦いなのです。なにか運動や競技をして強い肉体を必要と迫られる環境に身を置くか、強い意志を持って生活を管理するか。人間の肉体力を低下させないためには戦うしかないのです。戦いは常に厳しくつらいものなのです。

人類よ、戦え!

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